半島

忘れたくないけど言えない話

tokyo

口ロロの「tokyo」を聴きながら書いている。

 

 

aikoYUKIと、あと一色さん追悼で、つばき「昨日の風」をカラオケで歌った次の日、5年5ヶ月と少しあったとある関係を終わりにした。

 

 

短大を卒業後に就職で別の土地に引っ越した友人の家に遊びに行った。

高速バスで片道3.5時間。

おんなじ制服を着てたのは9年前。

あっというまに大人になったようで、まだまだ私はこどもだと感じる2日間だった。それだけ、彼女はとても大人びてみえた。

 

 

人と出会って一緒に住んで、家族になる。

それがないと私は生まれてないんだけど、その過程をなんとなく垣間見てて、二人の生活(の場)に足を踏み入れたことで、ああわたしはこういう家庭を築けるのかな、こんなふうに、チームワークよく生活をまわしていけるのかな、

と不安なようなよくわからない気持ちになった。

幸せをおすそ分けしてもらった、すばらしい2日間だったのだけど。

 

新宿のバスターミナルに戻ってきて、友人と別れて、そのあとに会いたくなった人が、まあ、いたわけだった。

 

この人と、わたしは今後どうなりたいんだろう、と思いながらお茶を飲んだ。人様のお家にお邪魔したあとは必ず引っ越したいと思ってしまうので、「引っ越したくなった」と言った。でも場所が決まってなかったからそんなに続かない話題だった。

 

なんで冒頭に書いた曲を聴いていたかっていうと、バスの中で友人と

TOKYO-FMの話をしていて、好きな番組のOPで流れる曲だときいたからだった。口ロロはままごとのわが星で何となーくその存在を認識していたが、曲をまともに聴くのは初めてで、何だか新鮮だ。

 

明日の朝は野沢菜ごはん。

お茶飲みながら、会った人に、「野沢菜のパラパラしたやつ買ってきたんだ」って言ったら「好きそー絶対買ってくると思った」って言われてちょっと嬉しかった。

 

 

 

 

女性でいること

女性でい続けなければならない、という強迫観念を感じたのは久しぶりのことだった。ずっと感じていたけれど、気づかないふりをしていて、とうとう無視できなくなったのがこの前の金曜日の夜。

 

職場の飲み会はあまり参加しない方なのだけど、この日は新しい事業部でのキックオフということで、欠席する理由もなければ度胸もなかった。

 

重役に挨拶しに行くタイミングを計算して教えてくれる年上の同僚、「部長はセクハラがひどいから僕が間に入ります」と気遣ってくれる社員、ハートとスペードで歌詞がわけられるデュエットを上司と歌うこと、お鍋をとりわける手際の良さとか。

どうしても全部を気にしてしまう。性格の問題なんだろうか。

 

女性であるから比べられるのかなと感じることは多い。

職場は男女比が9:1で女は少数派。

女性であるからひとくくりにされる。わたしやわたしの同僚が女性であるからという理由だけで、リーダーは上司に「○○さんは休日でたりしないよね?」と言われる。

新卒の男性は咎められることなし。

 

清潔であるだけではダメで、綺麗にしていないと人扱いされない。

すっぴんに近くても格好がダサくても新卒は「若さ」を言い訳にできる。年齢的には第二新卒で、同僚は社会人経験年数が私の3倍あるけれど、わたしのなけなしの若さは無視され、比べられる。

 

女を捨てきれないからそんなことを気にしているんだろうか?と思うこともある。でも全く理由がわからない。なぜひとくくりにされるのか。なぜ変な気の遣い方をされるのか。

 

飲み会で、定型文のようなセクハラを初めて目の当たりにして、女性であるから、という理由で何か言われたりすることに敏感なのは、思春期の3年間を女だけの空間で過ごしたからかもしれない、ということに気がついた。

その3年間は、右見ても左見ても女性しかいなかったし、お互いに評価を下すのも女性だけだった。男性の目を気にして何かをしなければいけないとか、女性だからこう、ということを言われるような場面は殆ど起こり得なかった。

だから「女性を演じること」が必要なかった。もちろん人として最低限のマナーをわきまえなければ干されたが、だいたいはそこにいるだけで何か強いられたり期待されたり、攻撃されることはなかった。

 

もし共学だったら、「女性であること」をもっと意識する場面があったのかもしれないなあと、3月14日前後に、バレンタインのお返しと言ってお菓子やハンドクリームをくれる男性社員を見ていて思った。

ただ寝るだけだって有り得るし、それは相手次第だ

同じベッドで寝るからって必ずセックスするとは限らない。

ただそれは相手によるし、相手と自分との関係でも変わる。

 

よく行くバーで知り合いの知り合いみたいな感じで知り合った男性がいて

流れでLINEを交換したらメッセージがくる。

「疲れたからとりあえずこの店を出たい」と言われたので

適当にお店を後にしてしばらく一緒に通りを歩いた。

「とにかく横になりたい」になり

時間貸しのラブホとかで寝るか」となった

とりあえずかわいそうだから寝させてあげようと思ってホテルを探したが

なんだか風俗店が使うような感じの、めちゃくちゃ狭いホテルに行き着いて

とりあえず2人で横になって寝るために電気を消した

なんとなく世間話をして、ぼーっとしていたら、相手ががばっときたので

は?

ってなった。

その人の解釈だと、ホテルに行くことを承認した時点で

「こいつ頭おかしいのかな」と思ったらしい。

そしてその人は、行きずりでセックスするのも初めてじゃなく、

言い分としては「何もないなんて思ってないよね」って感じだった。

「彼氏いないならいいじゃん」とのこと。実際セックス自体1年近くしていなかったが怖かったしもうめんどくさいので抵抗するのを諦めて食われた。

1回目挿入に失敗したので相手も諦めてくれるかと思ったが、

しばらく寝てたら相手が起きたらしく、後ろから脱がされて挿れられそうになったので、さすがに切れそうになりながらとりあえずゴムはつけてくれと頼んだ。

しばらくしてなかったからかすごく狭かったようで「本当に経験あるの?」と言われてしまった。

相手のものをくわえさせられたし、死ねと思ったがこれ以上変なことをされたくはなかったので穏便に運ぶことだけ考えた。

 

「強いていえば目は好きだよ、眠そうな目」

と言われるくらい、別にお互い好意も何もなく、ただただ穴でいることを徹底し、またそういった種類の身体をもっているのだと実感した。

 

とりあえず私はセックスが苦手だった。行きずりでしたのはこの時が初めてだったが、いつかそういう事があってその時の行為でセックスの気持ちよさを知ったら苦手意識はなくなるのではないかと期待していた部分はあった。

 

だからスカイプで声をかけてきた知らない男性と食事に行ったりとか、今考えたら危ないと思うような事も平気でしていた。それくらいコンプレックスだったんだと思う。

 

学生の頃同級生の男の子と付き合って、一人暮らしをしていた私の部屋に来たこともあったけど、数回は何もなく、風呂にも入らず服もそのまま同じ布団で寝た。(今思うと、着替えてもらうくらいはすればよかった。汚い。)

付き合って半年になる頃、共通の友人から「つきあって半年で、部屋にもいってるのにまだしてないの?」と言われたことがきっかけで初体験をしたのだった。お互い初めてだったから、いうまでもなく、失敗した。

 

してみたら「こんなもんか」って感じだよ、と友人から聞いていたが実際にそうだった。痛かったし。

 

付き合ってしばらくの、何もせずただ一緒に寝るっていうのは、良かった。なんか幸せだった。「いつするんだろう」みたいなのはあったけど、ああ一緒に寝るのって幸せなんだな、と、経験が無いながらに感じていた。

 

今になっても、それは変わらないから言えるのだ。好きな人とは、一緒の布団で寝るだけで十分幸せだ。 と最近気づいた。

 

ただ寝るだけだって全然ありえるんだよ。一緒の布団で寝るからってセックスするとは限らないのよ、歌舞伎町で疲れてるとか言っときながら結局襲ってきやがった歌人が今出てきても別になんとも思わないや、とかなんとか強がれるくらいには、幸せな気分というものを知った。多分。

声に出して言うと本当になるって言ったの誰だ

 

初めて真正面から「好き」と言われた時は頭が真っ白で
何も言えなかった。それを察したのか、すぐにこう言われる。
「嘘でもいいから好きって言って」
切ない声で言われたから「好きだよ」と返さないわけにはいかなかった。


仕事一筋なのは周知の事実、
わたしもそこに惹かれていたので、それを邪魔するようなことはしたくなかったけれど、
話し始めたら止まらなくて、もっと話したいと思ってしまった。
「ちょっかい出しすぎかなと思うんですがどう思いますか?」
と聞いたら
「自分も同じ事思ってます」と返ってくる。
同じような状態だったのかもしれない、ちょっと安心した記憶がある。

 

久しぶりに、「彼女になってよ」と言われた。
「今は仕事」でごまかせなくなる日はすぐにくる。

 

最初はキスをするのも嫌だったのに
気づいたら恋人よりもたくさんしている
嘘でもいいから言って、と言われて
最初は嘘だったはずなのに
気づいたら自分から言っているのだ

 

恋人と友人になることはこれまでに3回失敗している。
なかなか一筋縄ではいかないことがわかっているから
今は仕事以外の悩みを増やさないように
今すぐじゃなくていいよって 好きな人は気を遣ってくれる。
それどころか「ゆとり恋愛だね」とか言ってくる。

 

とは言っても知り合って7ヶ月、話すようになってからは5ヶ月だ。
本当にいいのかわたし?(よくないことたくさんあるけど)
と自問自答している。

きっと好きな人と付き合ったら、結婚を考えることになるし
去年のわたしだったらまずありえないことが今現在起こっている。
もっと違う生き方を望んでいたはずだったから。
会社に入って、しょぼいなりにも会社員を半年やったら
生活にいっぱいいっぱいで、会社で過ごす時間が本当に長くて
それが自分の9割を占めている。
やりたかったことは壮大なことだったのかな、普通を受け入れないとやってけない環境にいると、
そんなことを思って半ば諦めたような気持ちになってくる。

ごく常識的に、疑問を持たずに生きている(ようにみえる)人と
うまくやっていけるんだろうか?と思ってしまうのだ。

メランコリニスタを聴きながら歩いた道の話

AppleMusicを導入して半年くらいが経ち、ふと思い立ってYUKIのベストやら何やらをダウンロードしてみた。私が知っている曲は『ハチミツとクローバー』のアニメOPの曲とか「ふがいないや」、あと「JOY」くらいで、あとはオリコンチャート的なので朝のニュースやMステのランキングで数秒流れるのを聴いた事があるくらいだった。

「メランコリニスタ」は発売当初から気になっていたものの、全く聴く機会をつくらずに、まともに1曲通して聴くのは今年が初めてだった。

そこで何の前触れもなく突如うたわれる歌詞が、妙に現実的で刺さったので、軽やかな曲調にふわふわといい気分になりながら、胸をえぐられるような気持ちになるのだ。

 

”僕の書く下手な詩は多分世界を救えない

浮気をしました 魔法の音に乗せて 輪になって”

YUKI 「メランコリニスタ」)

 

この曲を聴きながらとある駅と駅の間を、好きな人に会いに行くために歩いたり、好きな人と一緒に歩いたりしていた。1ヶ月後、同じ道を、恋人と歩いた。そしてその次の日、好きな人と、その道を逆行した。

 

おや?

 

と気づく人はここで気づく。

 

そういうことを書くブログにします。